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NHK 総合番組2012.6.25 「プロフェッショナル 仕事の流儀 闘う介護、覚悟の現場 介護福祉士 和田行男」

私の母は、その母(つまり私からすれば祖母)の晩年の(施設に入っていたが)痴呆が進み、大声で叫んだりで、大変だったという話を聞いていた。その母も、背骨が折れて曲がって、実家で寝たきりに近い状態だ。遠く離れた、大坂で生活している。認知症にならなければいいが…。どの家にも来る話だろう。

表題の番組は、これまで25年間も介護に従事してきた、業界でも有名な「和田さん」という、介護福祉士がグループホームで、認知症の人たちと、「闘う」という表題のことばと裏腹に、上手に「人間らしい」扱いと対応で奮闘する様が描かれている。和田さんは、この名古屋の番組に出たグループホーム以外にも、面倒をみる患者(?)のいる施設何か所にも関係している(=従事している)というからすごい。

誰もが、年をとれば(2人に1人はがんになるし)からだも弱り、人によっては認知症や脳梗塞などで障害者になる。よほど運が良ければ、90歳超えても自分で身の回りが生活できるかもしれないが、これはごくまれな場合と考えていた方がいい。私も遠い先のこととは思えない。お金で解決できる話でもない。番組では、昔は「徘徊の患者を縛って動けなくしたり、施設の入口にはカギをかけて」いたらしい。しかし、普通なら我々だって1日家の中に閉じこもって生活すれば、いやになるだろう。和田さんは、施設の近くのお店屋さんに、グループホームに人達を連れて買い物に出かける。ちょっとした隙に、1人脱走する人がいる。和田さんは「こらあ~、待てぇ~!」とは言わず、近くまで追いかけて行っても、偶然あったかのように声掛けをする。すると、声をかけられた認知症の女性は、ちゃんと和田さんと施設に(反抗せず)帰る。

そんなある日、施設の皆が海に行った際、その地方の女性が別の女性職員とどこかに行っていなくなったことに気付き、あわてて探す。彼女は、犬にほえられて転倒して血だらけになっているところで、和田さんと出会う。和田さんは、携帯電話で救急車を呼んで、一件落着した後涙する。しかし、めげずに、明るく「普通に生きる」支えをする。

2日前の日本経済新聞に、日本の介護の人件費はドイツなどに比べて安すぎると書かれていた。特に非正規雇用者が、賃金を低くしているようだ。私は、医療費点数下げて介護にお金をもう少し回すべきだと思う、私もおそらくお世話になると思うし…。

介護業界の序列、ホームヘルパー2級(講習・実技を受けてなるらしい)→介護福祉士(3年以上の現場経験と試験合格でなるらしい)→ケアマネジャー(5年以上の現場経験+介護福祉士[他に看護師や医者等の資格からも受験可能]+試験)となっておる。ケアマネジャーも、第1回の試験の合格率が50%くらいだったのが、2011年には14%くらいらしい、理由が供給過剰なので試験を厳しくしているとのこと。本末転倒のような気がする。高齢化が急速に進むわけだから、もっと、ヘルパーや看護関係者の待遇改善やコストのかからないステップアップ(役人と業者結託で、例えばヘルパー2級でも10万円弱ほど金がかかる)に改善が必要だろう。日本だけじゃないか?車の免許も数10万円かかるし。

今は関係ないと思っている人も、家族や自分がそういう立場になる可能性大だと思って、今から情報収集しておいたほうがいい。施設に行ける人はまだいい。病院から自宅に送り返される人や、金のない人はどうなる?今の日本の状況では、きっと生活保護受給者急増で、かつ孤独死や路上で野垂れ死になんて人が増えるんじゃないかな?

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コメント

 何があっても尊厳は護る

 NHKが僕に対してそう考えたんでしょ
 でも僕は認知症という状態になった人を支える仕組みの現状では「尊厳は護れない」と思っています。
 僕のいきついたところは「尊厳」をこの国で生きている人々の生きる姿に落とし込むと
「自分のことは自分で」「人と人が互いに関係を織りなして助け合う」「社会とつながって生きる」ことにあると。
 だからこそ子育ては「自分でできるように」「関係を織りなせるように」「社会生活を送れるように」と。
 認知症になるとそれを自分の力(能力)だけでは果たせなくなる。                だからこそ「支援者」が必要で、その支援者=職業的支援者の目指すべき方向は、介護保険法に従事する支援者には「尊厳を保持」「有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるように」とあり、それこそ「日本人の生きる姿そのもの」を目指しなさいと介護保険法の目的に謳われている。

 僕はひたすらそれを追求しているに過ぎず「尊厳なんて護れない」と思えているので、そこに挑んでいるだけです。
 
 偉そうなことを書きましたが、それを追求することを人手にだけ頼っては、この国はお金的にも人手的にももたないでしょう。だからこそ「専門性」と「専門性の効率性」が必要で、少ない人数でどうやって成していくかに挑みたくなるのです。

 介護業界に従事する者の専門性を上げなければ、国民から公金をいただいて仕事をする僕らにとって、生き残る道はなく、誰でもできる仕事にしてしまっては引きあがらないでしょう。

 介護業界の外にいらっしゃる方々に応援していただけるような専門職になれるよう、仲間たちと共に尽力していきたいと思います。

 ありがとうございました。

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